●攻撃用シェークラケット
●木材5枚+FEカーボン2枚
●グリップ:FL・ST
●ブレードサイズ:157mm×150mm
●厚さ:5.5mm 平均重量:90g
弦楽器シリーズなのにカーボン!?昨春『アコースティックカーボン』がリリースされた際、多くの用具マニアが思ったに違いない。
04年にニッタクがリリースした『バイオリン』。弦楽器の木材接着技術を、卓球ラケットの合板接着に応用したという1本で、翌年には弦楽器シリーズ第2弾『アコースティック』がリリースされ、これがベストセラーに。同シリーズは、ニッタクラケットの看板的地位を築き上げた。
「弦楽器シリーズ=木材」。これは合板接着技術がウリのシリーズだけに、当然のごとくユーザーに定着していったイメージだ。ところが13年12月、シリーズ登場10年の節目に、カーボン搭載の『アコースティックカーボン』(以下『カーボン』)が登場したのである。ユーザーの「!?」は当然のことだった。
薄めの「FEカーボン」により木材の良さを生かした設計とは言え、弦楽器シリーズが築き上げたイメージから、若干それるタイプであることは否めない。「シリーズの異端」とも呼べる存在だったが、この『カーボン』を使用する伊藤美誠(スターツSC)がここへ来て大活躍。同ラケットも注目を集め始めたベストタイミングで、続編モデルが5月にリリースとなるのだ。
その名も『アコースティックカーボンインナー』(以下『インナー』)。FEカーボンをアウター(表面から2枚目)に配置したのが『カーボン』なのに対し、インナー(3枚目)に配置したのが『インナー』というわけだ。
弦楽器シリーズらしさ、つまり木材合板らしい球持ちや心地良い打球感を求めるユーザーだと、アウタータイプのカーボンモデルは、どうしても敬遠しがちだ。そこで注目が集まるのが新作『インナー』だ。『アコースティック』の良さを最大限に生かしつつ弾みを強化したというモデルは、プラボール時代にスピードとスピンの減少を用具で補いたい選手に歓迎されることだろう。
「弦楽器シリーズは特殊素材系もアリ」。『アコースティックカーボンインナー』の登場で、そのような評価が広まるようになるかもしれない。
●上が『アコースティックカーボンインナー』、下が『アコースティックカーボン』。FEカーボン(黒色)の位置以外の合板構成は完全に同じだ
担当:王国編集部
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