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プラクソン 350[アンドロ]

●スピードテンション系裏ソフトラバー
●厚さ:MAX・2.0・1.8mm
●スポンジ硬度:35°

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売れてるぞ、プラクソン。
ビギナーも勝利への最短距離を進め!

 私事で恐縮だが、筆者は最近、フォア面の裏ソフトをスピン系テンションからスピード系テンションに変えた。……すると卓球が楽しいのである。ミスが大幅に減ったからだ。スイングの速さと回転をかけて飛ばす打球感覚がないと、スピン系は性能を引き出せない。正直に告白すると、「ド中級」レベルの自分には合わなかった。
 昨年5月に発売され、ヒット中のアンドロの『プラクソン』シリーズも、爽快感と安定感を兼ね備えたスピード系テンションだ。
 「スピン系は相手の回転の影響を受けやすい。レシーブでのミスが増えたり、弧線を描えがきすぎてミスが出たり、スピードが出ないという方もいます。しかし、『プラクソン』は回転をかけながらもスピードが出る。プラスチックボールになって落ちたボールのスピードをカバーできます」(アンドロジャパン・山崎譲治さん)。
 この『プラクソン350』は、スポンジ硬度が4種類ある中で最も軟らかい35度。放たれる金属音に、対戦相手は「アイツ、ボールが走ってるな」と感じるだろう。「一番回転がかかるスピード系」が開発コンセプトなので、台上プレーはやりやすいし、食い込みの良さを生かし、シェークのバック面に貼ってブロックを安定させるのもアリ。スマッシュを使うペンドラの選手なら、少し硬めの『450』などを選ぼう。
 そしてこの『350』、ビギナーにもぜひお勧めしたいと山崎さんは言う。最適なのは一番薄い1.8ミリのスポンジだ。「コントロール系からテンション系に移行しようとすると、違和感を感じたり、調整に時間がかかることがある。最初からテンション系を使えば、無理なく移行できますし、レベルが上がったら少し硬めの『400』、もっと回転をかけたければ『ラザント』と、用具もスムーズにレベルアップできます」。
 価格はうれしい4000円(+税)。コントロール系や高弾性ラバーの価格帯に少しお金をプラスするだけで、この性能が手に入る。ビギナーの最初の一枚にもテンションラバーを。試す価値は大いにありそうだ。

粒と粒の感覚が広く、ボールが食い込みやすいスピード系特有の粒形状。硬度35°のスポンジは、かなり柔らかい打球感だ

担当:王国編集部